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スポーツ救急サミットに参加しました!(ATの学校介入への可能性)

こんにちは!

アスレティックトレーナーの石郷岡です。

今回は、第6回救急サミット(オンライン)に参加しましたので、セミナーの話を中心に書いていきます。



今回のセミナーの概要としては、以下の通りです(RICSの投稿から参照)。
【近年スポーツ事故に関するニュースも多く耳にしますが、そのスポーツ現場での事故を事前にどのように防止するかが重要となってきます。

 今回は、スポーツ法学がご専門の望月浩一郎先生を始め、スポーツ現場での事故対策へ向けた取り組みを含め計4名の先生方にご講演いただきます。】

中でも、大変興味深かったのが、岩倉高等学校で養護教諭を務められている金澤先生からの【学校現場における取り組み】。

金澤先生は、全国では珍しい男性の養護教諭。

 

その取り組み内容は圧巻でした。

■近隣医療機関の電話番号・道順・搬送までのおおよその時間、各担当医の顔写真を見える化し、教員・生徒がいつでも確認できる体制整備

■良く使用する試合会場・グラウンド等のAEDの場所・搬送経路・近隣医療機関情報を〃

■救急バッグの中身リストを見える化→養護教諭がいなくても、教員が使用できるように配慮

■運動会にて、一部生徒にトレーナー係のような役割を与え、熱中症予防やアイスパックの作成などを補助してもらい救急体制を設ける。

■内科的疾患保有者リストを各クラス教員に配布し、あらかじめリスクを把握 →てんかん発作が起きても事前に情報があることで慌てないことが期待できる

 

このようなことが全国の学校で当たり前のように整備されると、より学校が安全安心な環境になりますね。

ただし、現実的には養護教諭の方々は、その他、多くの業務もあることから、中々このような環境整備に努めることが難しいのかもしれません。

金澤先生のお話を聞いて感じたのは、「これってアスレティックトレーナー(AT)の得意分野だよな...

ATの役割の一つに「ケガの予防」があります。

予防に重点を置く活動が得意であるATにとって、上記の取り組みは、まさに「もってこい」であるのと、養護教諭が対応に困るであろう、スポーツによるケガへの対応が可能となります。

実際に金澤先生からも、学校へのAT介入は必要であるとのお言葉もいただき、学校現場におけるAT活躍の可能性は十分にあることを改めて感じました。

あとは、どのように学校関係者・教育委員会にATの必要性を訴求するか。

まだまだ長い道のりですが、データをまとめて、いつかお披露目したいと思います!

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