こんにちは！
アスレティックトレーナーの石郷岡です。

東京都では、オリンピックなどの国際大会で活躍する将来有望なジュニア選手を発掘し、育成・強化する「トップアスリート発掘・育成事業」を、平成21年度から実施しています。

2019-2021年度に引き続き、第13期生の選手(中学3年生)を対象としたトレーニングセッションを担当させていただき、今年はやっと予定通り4月からプログラムを行うことができ、12月までの全15回のプログラムを無事終了することができました

今年は、マスクの着用は変わらなかったものの、ここ2年実施できなかったプログラム開始前の受講生の事前合宿も行うことができ、明らかに受講生同士のコミュニケーションも増えるとともに、我々講師陣への質問の積極性も非常に高い印象でした。

色々な制限におけるマイナス面を見てる分、これまで当たり前に行ってきたことが貴重であることを知るとともに、特に学校や部活動など子どもたちを取り巻く環境については、一刻も早くこれまでの日常に戻さないといけないなと強く思いました。

例年通りのプログラムに加え、今年度は高校に入ってからのトレーニングも見越して、器具を使ったBig3のトレーニングも行いました。





初回と最終のプログラムでは体力測定を行い、見事にほぼ全員の柔軟性・筋力の数値向上が見られ、受講生の意識にも非常に良い変化が現れたことが分かりました。

 

トレーニングプログラムを通じて、自分が感じた身体や意識の変化（一部抜粋）

・今までは筋トレをしようと思ったときになんとなくやっていたのが、今は「ここの筋肉がおちたからこの筋トレをしよう」など、どこをどうすればいいのかが分かった上で、トレーニングするようになった。

・今まで自分でトレーニングをするとなっても、何をすればいいかわからなかった。でもトレーニングプログラムが始まってから、どのようなトレーニングをすれば良いのか知ることができただけでなく、この動きはどの筋肉を使うのか、どのようなコツがあるかまで知ることができた。

・日々、少しでもいいからトレーニングしようと思ったり、最近やっていないからとやってみたりすることができた。今まではトレーニングをしたことがなく、他のことでも続けようとすることができなかったが、メンタルの面でも少し強くなったと思う。

・膝が内側に入るのも悩みだったのですが、このプログラムを通じて、次第に改善されていき、治せるんだと気づきを得ました。体も筋肉がついてアスリートらしくなりました。

 

トレーニングプログラムを通じて、自分が特に頑張ったこと、取り組んだこと（一部抜粋）。

・特に頑張ったことは、キレイに少ない回数でも筋肉に効くようにすることで、より効率的にケガのないようにトレーニングすることです。また、自分でトレーニングをするメニューを決め、そのおかげでその日の自分のコンディションや足りていないところなどを見られるようになった。

・ただトレーニングをするだけでなく、自分の得意不得意に合わせて種目や回数を考えるなどの工夫をしました。また、自分の中で月ごとに目標をたて達成できるように、予定よりも多い回数をするなどして自分なりに努力できたと思います。

・積極的にトレーニングに参加し、休んだ日は動画を見て遅れを取らないようにした。体幹は部活で毎日やっ
ていたのでちゃんと最後までできた。ストレッチは毎日やっているので柔らかくなった。

 

選手からは、トレーニングセッションを通じてこのような感想をいただきました。

最後のプログラムでは、受講生に対し「応援される選手」になってほしいと伝えました。

何事にも真摯にひたむきに取り組み、そして自分が置かれている環境に関わっている周りの方々に感謝ができる選手。

まだ伝わらない年代かもしれませんが、きっと国内・世界で活躍する選手になった時には、兼ね備えていることでしょう。

新天地での活躍が本当に楽しみです！